生徒さん、親御さんに問いたい。発表会の選曲とは?
こんにちは🌞
ここ最近、5月というのに夏の様な汗ばむ陽気で、身体がびっくりしています。
発表会の楽譜の用意も終わり、今年もみんなの「〇〇が弾きたい〜知ってる曲が良い〜」と、様々な嗜好を知り、面白かったです。
令和の時代、9割の子はYouTubeで流れているポップスか、ボカロですね。これぐらいは予想済です。
そんな中でも、いい感じにピアノスコアにアレンジしやすい曲、技術が伴わなくてもいい感じに弾ける曲、ビートが正確に刻めないと・グルーヴ感じないとダサダサになっちゃう曲、何をどーやってもピアノに落とし込めない曲(ラップやメロディの無いパートが大部分の曲💧)など・・・頭を悩ませて、希望を挟みつつ曲を決めていくのですが、「なんでこの曲選んだの?」て聴いたら、ちゃんと答えられる子は少ない。
「流行ってるから、みんな聴いてるから」ではなんか気まずいと感じているのかな??
一番嬉しいのは「自分が好きだから」ですが、「お母さん、お父さんが好きだから」も素敵な理由ですよね。喜んで貰いたいってことですもんね。
面白いのは、何度か好きで選んだポップス曲、ボカロ曲、ゲーム曲を発表会で頑張って弾いた子は、何かを感じ取るのか、満足したのか、翌年からは定番のピアノ曲を選んで来る子も多いです。
不思議な現象ですね。曲とピアノとの親和性(おもてたんとちがう的な)の何かを感じるのかもしれませんね。
弾きたい曲がないけど、とにかく有名な曲が弾きたい子もいます。
こういうタイプのお子さんは大体「有名」の範囲がとっても狭いです。これは選曲においてはデメリットです。
そんな場合は、是非YouTubeで色んなジャンルの曲を聴き、曲が付随する映画やアニメやドラマ、ミュージカルを沢山見せてあげて、自分の好み・ツボを「知る」機会を与えて欲しいなと思います。
「知る」機会を作れば、その子の「有名」に囚われる鎖は無くなって「好き」に移行できると思います。ただし、有名=憧れの曲という意味なら、大歓迎です😀
そして・・・親御さんに伝えたい事。
現在のお子さんの練習風景や、練習テキストを普段からご覧になっていますか?
私は発表会とは、今のお子さんの技術に見合ったもので、少しチャレンジ要素を入れ、かつ得意な分野が入った曲を「洗練させて」弾きこなし、自信をつける事を目標としています。
ところが発表会となると、年齢・手の大きさ・ピアノ歴・普段の練習のクオリティはそっちのけで、親御さんが少しでも人より長けている?楽譜に音符が沢山並んでいる?みたいな観点で難しい曲を選ばせたり要求するのは、果たして本人が望んでいるのでしょうか?
普段のレッスンそっちのけで発表会曲ばかり必死で練習し、どうにかこうにか人前で音を鳴らしたとして、お子さんの心を豊かにできるのでしょうか?
率直に言えば、その要求は親御さんの「自己満足」であり、発表会演奏の本質ではありません。
高価な似合わない服を無理矢理着せると「凄い服だけどなんかチグハグ」と感じるように、その時期にあった曲を「表現力」を持って弾くことは何よりも大切なのです。難しい曲は基礎に真面目に取り組み、最終的に花咲けば、いくらでも弾けます。花咲く時期も人それぞれ。
〇歳だから〇〇が弾けるはず、私が〇歳の時には〇〇を弾いていた、などはお子様の参考になりません。
他のお子様の演奏を聞いて、比べたりあせったりしないで「その子自身の成長を見守る」という気持ちで、普段の練習の様子を是非見てもらえればと思います。
最後に・・・人は演奏でも何でも「模倣」から第一歩が始まります。
誤解を恐れず言えばそれがそのまま「サルまね」になるか、自分だけの「表現」になるかは表現力によって大きく変わります。
表現力はテクニックと同じかそれ以上に大切です。
表現力=感性。感性は、つまり想像力。
想像力は音楽鑑賞以外でも必ず育ちます。
日常や非日常に潜む五感や感情の経験が想像力を豊かにしていくのです。
日々忙しいですが感じた事に目を背けず、ご家庭で言語化して話し合ったりすると尚更良いと思います。感想が「まじむりー」「オワタ」「え、ヤバい」とかでも最初はいいんです。こちらも「それな」と最初は答えて😁、少しずつ具体的に述べていけたらok!
当教室の例をあげます。
レッスンで、「ここはどんなイメージ?どう弾けばよい?」と聞いてもなかなか言語化できなかった高校生。答えても、「強く・弱く」みたいな表現でしたが、先日久しぶりに聞いてみたら驚くほど明確なイメージを曲に持っていました。「夏の自然風景・葉っぱが風に舞う・小鳥のさえずり」など。
感性が見事に育っています✨今後はそれを体現・説得させるテクニックを身につければ最強ですね✌️
私も日常を疎かにしないようにせねば🫣💦
難しいテクニックをサラサラ〜と弾いている演奏もあれば、凄いテクニックを披露しなくても、なぜか心に残る演奏もある。
あなたは、どちらの演奏に憧れますか?